[other] paper pool

東急東横線沿線の祐天寺駅近くにバーと暗室とギャラリーが一体になったお店ができたよーという話は薄々聞いていたのだが、今週になってようやっと行って来た。しかも2回。

そのきっかけは赤城耕一さんのブログを何気なく見ていたらそこに書かれていたこと。写真と暗室とお酒を愛する僕にとって、それはかなり魅力的で夢のような空間と感じた。色々調べてみるとカメラの修理屋さんを呼んで、カメラ診断会をするという催しをやっているらしい。「それは面白い!僕のカメラも診てもらいたい!」と思ったが、国産のフィルムカメラ限定だそうで、最近国産のフィルムカメラを使わなくなった僕はがっくし。
でも一度は行ってみようと仕事を早めに切り上げられた平日の夕方お店へ。入店するとカウンターにはライカM3にエルマーを着けた先客。こういう初めての場所に行くと話す事がなくて困ってしまって黙っている正確なのだが、共通の趣味があるとわかるととたんに嬉しくなって話しかける事ができるようになる。しかもライカとなるととても親近感が沸き話がはずむ。
ライカの悩み等々色々聞いているうちにたまたま赤城耕一さんがやってきた。友達づてや雑誌などで赤城さんはどんなことをしている人なのかは少し知っていたが実際に会ったのは初めてでちょっと緊張。でも赤城さんもそのお客さんのライカを見るやレンズやボディの細部までチェックをしだし、色々語ってくれた。赤城さんのライカばなしを生で直接聞けてとても嬉しかった。

そして土曜、近所に行く機会があったので、再びpaper poolへ。駅からほんとに徒歩2分くらいなので行きやすいのだ。夕方お店に行くとそこは沢山の人。現在展示開催中の『Benedek Frank / Gabor Samjeske二人展「Umbrella World」』の作者の方とその友人たちの集まりだった。お二人の展示はUmbrellaというキーワードでそれぞれが撮影したモノクロ写真が展示されている。北海道の雪の写真や香港での反政府デモ(Umbrella Revolution)の作品。聞くとお二人ともライカを使っているようで、作品の話をちゃんと聞かずにライカの話をしてしまってしまったことには反省しなければいけないと後から思った。
僕がカウンターの席につくと隣の先客の方が「そのカメラはなんですか?」と聞いてきた。おお、この人もやはりカメラマニアなのだなと思いつつ控えめに「チェコのフレクサレットという二眼レフです」と答える。その方のカメラはブロニカのSQ。初めてSQを触ってその重さに驚きつつも、スクリーンの見やすさや随分接写できるところに感動した。そしてよくよく話を聞いてみると、渡部さとるさんワークショップ2B受講者だった。渡部さんや2Bの近況などを聞き、東京へ来た頃の事を思い出したりして懐かしい気分になる。近々49期が開催されるとのことなので、僕が通っていたころの15期は遥か昔。しばらく疎遠になってしまっていたので久々に顔を出してみたいと思っている。

カメラがつなぐ人の輪、すごい。ほんとに。

[お店情報] ———-
paper pool
~ ギャラリーと写真暗室とカフェ&バーのペーパープール(目黒・祐天寺)
http://www.paper-pool.com/
東京都目黒区祐天寺2-16-10 たちばなビル2階

営業時間:火曜ー土曜 15:30〜23:00 日曜 15:00〜19:00
(※展示のない週の火〜土は17:00オープン)
定休日:月曜(臨時休あり)
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